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ネイティブ並の英語の発音は本当に必要か? [通訳よもやま話]

英語を学ばれている方(自分もその一人ですが)を見ていると、

「ネイティブ並に英語が発音できるようになりたーい」
という思いが強い方が結構多いように思えますが・・・どうでしょう?

これって英語を学ぶ目標なり動機としてはちょっぴりずれているんじゃないかなあ、と思います。

まず、ネイティブ並の発音って具体的にはどういうことなのさ?
英語を母国語にしている国って、アメリカイギリスアイルランド、スコットランド、オーストラリア、ニュージーランド、カナダその他いろいろ、ってあって、しかもその国々内の地方アクセントまで含めれば一口に、「ネイティブ」っていっても、実はいろんなアクセント(訛り)がありますよね。あなたはどの国のどの地方の人の発音をモノにしたいの?そこが具体的になってないと、目標としてはちょいと漠然としすぎじゃないですかね?

次に、そもそも英語の発音を鍛えるための目的ってなんなのさ?
ごくごく当たり前のことで、恐縮っすが、英語の発音を鍛える目的は

「相手に、自分の話を理解してもらうため」
ではないですかい?であれば、むしろ、目標は、

「ネイティブの人に理解してもらえる発音を身に付けたい」
というほうが正解では・・・?

英語はご存知の通り、世界で一番多くの人によって話されている言語というわけでは必ずしもないです。(こちらを参照!下のほうに順位表がありますhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%80%E8%AA%9E )が、第二言語として最も多く学ばれているのは間違いなく英語でしょう。

結果として非常に多くのノンネイティブスピーカが存在しているわけです。

通訳という仕事柄、当然のことながら、英語をしゃべる人とイヤというほど(笑)お付き合いしておりますが、 実は日本に来る英語スピーキングな外人のかなりの割合はノンネイティブスピーカです。

オイラの今の職場は特に国際色豊かなので、少し事情が特殊なのかもしれませんが、周りには、ノンネイティブで、イタリア語訛り、トルコ語訛り、ドイツ語訛り、ヒンズー語訛り、中国語訛り、タガログ語訛り、アイルランド訛り(あ、こいつはネイティブだった(笑))、の英語を話す人たちがいます。あう、本当に国際色豊かだねえー。

そして彼らの多くはけっこう堂々と、いわゆる母国語訛りの英語をしゃべっているわけです。
実は、彼らの英語を一字一句もらさず聞き取らなきゃいけない立場の通訳者にとっては、これは悪夢のような状況でもあるわけですが(涙) だあ、いいかげんにしてくれえ。

脱線しかかってますが、こっからがポイントです。確かに彼らの中には通訳者の立場からすると、
「耳の穴から手突っ込んで奥歯ガタガタ言わしちゃろか!?」
というぐらい、訛りがひどくて何言ってんだかわかんない人もいるんですが、(通訳にとってはそれくらい、深刻な問題だってたとえです。そんなことホントにはしてませんて、念のため) その一方で、それぞれのお国訛りを残しながら、かなり聞き取りやすい明瞭な英語を話す方もいらっしゃいます。

目指すべきはそこじゃろうと。
少なくともまずは・・・。

オイラのような下っ端でも、通訳者は言ってみれば英語で食っているわけで、クライエント受けもあり、ある程度、ネイティブライクな英語をしゃべることができる必要はあるのでないかと思います。あるいはDJなりアナウンサーなり俳優なりシンガーを目指すのなら、よりシビアにネイティブライクさが求められるでしょう。

でも、単純に意思伝達の手段として英語を習得するのであれば、訛りはあるけど、分かりやすい英語で充分ですよね?

更に言うと、好むと好まざると、国際的なコミュニケーションの公用語De Facto Standard(デファクト=スタンダード、事実上の標準)で、英語になってしまっておるわけですよ。そんな中、日本人としてのアイデンティティを打ち出すためにも、ここは一つ、ジャングリッシュ(Janglish!?)ならぬJapanese Englishの推進に努めようではないですかあ。

・・・ちなみに私は何も発音改善のための努力を放棄しろ、と言うているわけではありません。念のため。そもそも英語と日本語は発音の形態が全然違うので、相手にとって分かりやすい英語を話すだけでも、かなりの修練が必要となるとは思いますよ。例えば、LRShiSiThiなど、日本語ではそもそも存在しない発音の違いとか、アクセント(強勢)のおき方、とかね。

その辺のノウハウは、1/26「雑誌の取材受けました!」の日記にあるとおり、アルク出版さんの取材の中でヒントをオハナシしましたので、雑誌でたら買ってやってちょうだい(笑) ~くどいようですが、小さな記事です。多分。

最後に、日本人である程度英語がしゃべられる方で、自分の英語の発音が良い、という思い込みからか、良い発音であるように聞かせなきゃという意図からか、必要以上に巻き舌でしゃべる方がいらっしゃいますが、聞き苦しいのでやめたほうが良いです。聞き取りやすい、という観点から言わせていただければカタカタ英語のほうが3倍ましです。

舌の使いかた、全然間違ってますって!

 

 

 

 


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コメント 14

Sumi

私が思うに、通訳って職業として、とても魅力的ですねん。
でも、私がなるのはムリちっくですが。
いろいろ苦労あるみたいですけど。
その苦労をこのBlogで読むのが楽しいです(笑)
by Sumi (2005-02-04 09:40) 

銭衝

私も通訳者のはしくれとして、発音には気をつかっているつもりですが、通訳している自分の声の録音を聞くと、ものすごい自己嫌悪に陥ります。どうひいきめに聞いても「ネイティブ並」などとはいえません。
ところが大陸で一応の共通語となっている北京語の場合、地方によってものすごい訛りがあり、日本人訛りのほうがよほどまし、ということもあります。「訛りはあるけどわかりやすい」のがいいというのは、北京語でも同じだなあと思います。
ちなみに英語圏のかたが北京語を話すときの訛り、カワイイんですよ(^^)。彼らの訛りをネタにした漫才もあるくらいです。
by 銭衝 (2005-02-04 10:30) 

奥野裕介

確かに通訳や、会話の時にはネイティブの人に理解してもらえる発音を身に付けたいが第一だと思います。
ボーカリストとしてはどうなんでしょうか?
やはり発音を気にして必要以上に巻き舌をしてしまっている僕がいたりします。
by 奥野裕介 (2005-02-04 13:53) 

zzytog3

受験英語ど~っぷりなワタクシはきっと会話はできませんわ。
日本語も標準語のしゃべられへんワタクシですから
恐らく「関西なまりの日本語なまりの英語」というなんとも説明クサイ状態になっちまうのね(笑)
大学いってからその辺はなんとかせななぁ。。。
by zzytog3 (2005-02-04 23:20) 

丸尾 一平

皆様、コメントありがとうございーます。嬉しいですね。

>Sumiさん、通訳は努力さえすれば、誰にでもできる職業ですよ。一般的に帰国子女が多いと思われがちですが、そうでない方で一線で活躍されている方もたくさん、いますしね。興味持ってもらえるとオイラもブログの書き甲斐があるってもんです。ありがとです。

>銭衝 さん、オイラもたまに学校の授業での自分のパフォーマンスなどを聞いてみると、だめじゃこりゃー、って思いますねえ。ちなみにオイラは北京語訛りの日本語ってかわいいなあーと思います。特に女性の方がそうだと、結構どきどきしてしまうかも(笑)

>奥野さん、微妙なとこついてきますねえー。実は、シンガーはこの例えに入れようかどうか、迷いました。日本のトッププロで素晴らしいシンガーの方でも、自分が聞いていて決してネイティブそのものの発音でない方もいらっしゃいますし、でもそういう方の歌う英語の歌も素晴らしいわけで・・・。前言撤回かも。ただし!やはり歌詞を歌うのであれば、聞いているヒトに理解してもらえる発音で歌う、というのは大前提だと思います。ネイティブでない、日本のトッププロの方も、皆さん非常に歌詞ははっきりと聞き取りやすいように歌われているように思います。ちなみに奥野さんの英語の歌、ちょっと前に大泉Club☆USAで聞かせていただいたような気が・・・。発音あまり気にならなかったような記憶があります。ちょっと良く覚えてませんが・・・。今度聞くときはその辺、気をつけてきいておきましょうかね(笑)

ZZYTOG3さん、受験英語とは言え、英語の知識だけは勉強されているわけで・・・。将来きちんとした形で英語を学ばれるのであれば、学校で勉強した知識は無駄にはならないと思いますです。ちなみに、オイラの友達で、関西弁のほうが、英語に発言は近いんやでー、といっているやつがいましたが(笑)
あながちウソではないかも。イントネーション(抑揚)が豊かな分、標準語よりは英語に近いかも。がんばってくださいねー。
by 丸尾 一平 (2005-02-05 14:33) 

ろーんうるふ

私の場合は Where did you learn English? と聞かれることがよくあります。質問の意図がどこにあるのかいつも悩むのですが、どうやら日本人の通訳者に比較的多い米語の発音がそれほど強くないということらしいです。アイルランドのおじさんがとても嬉しそうにそう語っているのを聞いたときは「よほどアメリカ英語にうんざりしているのかな」と思いましたが、私にしてみれば、あなたのアイルランドの発音の方をなんとかしたい・・・、と言いたかったです。
とにかく、おっしゃるように、「ネイティブみたいな発音」ではなく、「お客様が聞き取りやすい発音と話し方」なんですよね。大切なのは。
by ろーんうるふ (2005-02-06 05:28) 

丸尾 一平

ろーんうるふさん、コメントありがとうございます。
Where did you learn English?という問いかけは、ろーんうるふさんの高い英語力がどうやって培われたか興味があったからでは?自分は小さいころ、アメリカで英語を習得したのですが、同じようにアメリカ英語っぽくないね、といわれたことが、何度かありますなあ。もう大分前ですが、イギリス英語?といってくださった方がいらっしゃいました。そのころ好んで聞いていたブリティッシュロックの影響かはたまた、ショーン・コネリーが好きだったせいか、あるいは言ってくださったかたの思い違いか・・・(笑)
by 丸尾 一平 (2005-02-08 18:13) 

MIKA

通訳って憧れます!
でもやっぱりアクセントがあると聞き取りかなり難しいですよね!慣れってものがあるかもしれませんが、特に国際色豊かだとそうそう慣れるもんじゃありませんよね。尊敬します!
私はラッキーな事に小さい頃CHICAGOに住む機会があったので、英語の発音はネイティブ並つまりNon-Accentなのです!
学校ではしょっちゅう先生や友達に「どうしてそんなにPronunciationがいいの?アクセント全然ないよ!」と聞かれていい加減うざくなってきました(笑)
Essayは下手クソなのになぜか上手にしゃべれる私^^; 
それもまた辛いですわ(笑)
by MIKA (2005-02-09 12:50) 

english-字幕研究家

巻き舌の方、いらっしゃいますよねー。あれ、ホントにカッコ悪い。
by english-字幕研究家 (2005-02-09 23:56) 

丸尾 一平

>MIKIさん、そう、通訳者のわがままを言えば、聞き取りやすさ考えたら、みんなアクセント・訛りなしで話てほしいってことになるんですけど、ここまで英語がInternational Languageになってしまうと、アクセントはSomething that we need to learn to live with. ってことになっちゃいますね。ノンアクセントの英語、いいなあ。トップクラスの通訳ともなると、そういう方、たくさんいるんですよねえ。オイラはまだまだですが。一応アメリカンアクセントはとれてきたみたいです。
>english-字幕研究家さん、
そうなんですよねえ。通訳者としては、正直な気持ち、そういう方には「日本語でしゃべってくれ」といいたくなりますが(苦笑) 自分の発音って実は録音でもして、実際に聞いてみないと客観的に判断できない部分があって。なかなかそこまでやるかたもいらっしゃらないので、難しいですね。
by 丸尾 一平 (2005-02-10 13:01) 

丸尾 一平

だあああー、ごめんなさい、「MIKA」さん、名前間違えちゃった・・・。
無礼者ですんませんんー。
by 丸尾 一平 (2005-02-10 18:33) 

Ricky

はじめまして!Rickyといいます。
BYP?のギタリストさんの意見に大賛成です!
僕なりに、やっぱり語学ってのは相互理解としてのコミュニケーションの一つの手段でしかないと思ってます。ですから、相手がはっきりと分かるように発音して話す事が一番大事だと思ってます。よく、早くしゃべるのが格好良いと勘違いされてる方がいますが、僕は必要以上に早くしゃべる必要はないと思ってます。それよりも相手に伝える、相手を理解する事が一番大切じゃないかなと。
また、確かにノンネイティブの方はそれぞれの母国語訛りを持ってますよね。中国、フィリピン、インド、シンガポールなんてハッキリ言って英語に聞こえないときがありますよね(笑)でも、それで充分コミュニケーションをとっているのだからジャパニーズイングリッシュなんて凄いマシな方だと思います。日本人もネイティブみたいにしゃべれないから英語を話さないじゃなくて、どんどんジャパニーズイングリッシュを話して世界に浸透させればいいと思います。

お仕事これからも頑張って下さい!
乱文にて失礼致します。
by Ricky (2005-02-15 13:33) 

丸尾 一平

>Rickyさん、Mixi経由でいらっしゃいましたか。コメントありがとうございます。
そう、ゆっくり話すってのは大切ですよね。英語ではなく、自分がやっているバンドに対するものだったので、全然分野が違うんですが、一度、「ゆっくり、ご飯をかみ締めるように、」ってアドバイスをとある人からいただいたことがあります。英語をしゃべるときもそうありたいな、と思います。
ちなみに、通訳の仕事の場合は、同時通訳だと、話しているヒトが早口である場合、それにくっついていく通訳も当然早口にならざるを得ないので、早口でしゃべることができる、ってことも必要になりますです。
by 丸尾 一平 (2005-02-16 11:00) 

kara 

私は英語の先生です
英語の発音のことを教えます
むし誰かと練習をしたいだったら、私のスカイプは[ nikonikoyoshi21 ]です

by kara  (2015-12-07 15:41) 

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