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はいとYES、いいえとNO の関係 [通訳よもやま話]

Bフレッツ無事開通しました!ネット接続環境はだいぶ快適になったのですが、今度は新しい仕事が始まりばたばた。またまたブログから少し遠ざかってしまいました。

要は筆不精なんですな・・・・。

さて本題:

多分、小学生でも、最近なら幼稚園児でも知っていることじゃないかと思いますが、英語で、「はい」'Yes'「いいえ」'No'ですねー。

しかしながら、通訳していると、誰かが「はい」といったことを'No'「いいえ」といったことを'Yes'と訳さなきゃいけないことがあるんですな、これが。(あるいはYesをいいえ、Noをはいに)

え?誰ですかワタシのことを嘘つき通訳とか言っているのは?

さてさて、通訳者がうそを言っていないとしたら、一体これはどういうことなんでしょうか?

というわけで、峰パー英会話教室!

はい、英語をある程度勉強された方なら答えはご存知ですよね?

英語と日本語のNegative Questionに対する考え方の違うので日本語とはい・いいえと英語のYes Noは必ずしも一致しないのです。

どういうことかって?

まず、Negative Questionですが、否定疑問文と言われるもんで、Didn't I tell you?「言わなかったっけ」のように疑問文の中で否定形が使われるような質問のしかた。ちなみに肯定疑問文 Did I tell you? 「言ったっけ」に比べて、日本語でも英語でも、「いや、俺は確か言ったはずだよね」と、反語的に自分はそうしたはずだというニュアンスを強くこめることができます。

さて、順を追って話していきましょう。まず一番単純な肯定疑問文の場合:

ケース1

Do you smoke?
たばこ吸いますか?

たばこを吸う場合:    Yes (, I do)     はい (、すいます)
たばこを吸わない場合: No (, I don't)    いいえ(、すいません) 

問題ないですね。はい・いいえとYes / Noは一致しています。

これが、否定疑問文になると、

ケース2

Don't you smoke? タバコは吸わないんですか? 

たばこを吸う場合:     Yes (, I do)     いいえ(、すいます) 
たばこを吸わない場合:  No (, I don't)    はい(、すいません)

おやー、はい・いいえとYes / Noがあべこべになっちゃいました。これはどういうことだ!?

説明しよう!

日本語はこのような場合、質問の内容に対して、つまり、「吸わない」ことに対して、そうです、それで正しいです、という意味で「はい(吸いません)」というわけですね。言い換えると、質問が肯定疑問(ケース1)であるか、否定疑問(ケース2)であるかによって、はい・いいえが逆になります。

それに対して、英語の場合は、説明がややこしいんですが、あくまでもその文章の中で問題となっている行為、つまりセンテンスの中の動詞によって指し示される行為を「する」のであれば、Yes, (I DO)しないのであればNo(, I DON'T)ということになります。言い換えると、質問が肯定疑問であるか、否定疑問であるかに関わらず、はい・いいえは常に同じ方向を向いています。

要は質問の仕方がどうであれ、Smoke という動詞を使っているんであれば、タバコを吸うんであれば、Yes、タバコを吸わないんであればNo,ということになります。分かりづらいですかね。

英語では Yes, I don't と No, I do は基本的には在りえない

と考えると分かりやすいかと思いますです。はい。

で、もうちょっと話をややこしくしてみましょう(笑)

ケース3

Haven't you quit smoking?
タバコはやめたんじゃなかったけ?


やめた場合:     Yes, I have   はい
(やめました) 
やめていない場合: No, I haven't  いいえ (やめてません) 

この場合はたばこ吸わない場合が英語ではYes なってるわけ。タバコ吸わないんだったらNoかと思いきや、ここで問題になっているのはquit = やめたという行為なので、やめたのであれば、Yes, やめてないのであれば、No。まあ、ここまでは難しくないですよね。

で、今度は日本語のほうがちょっとおかしくなってますね。日本語のほうは、やめたんじゃない=やめたの「ではない」というのが質問の内容なので、先の論理でいくと、いいえ、やめました、はい、やめてません。ってことになりそうですが・・・。この質問の仕方だと、本当は否定疑問文なのに、否定のニュアンスが弱まっちゃったから、こうなるんでしょうね。日本語のほうが本来とは逆の受け答えになってしまったので、このケースではYes/No とはい・いいえは一致してますね。

さあ、だんだんこんがらかってきました。さらにややこしくしましょう(笑)

ケース4

これは否定疑問文ではないですが、

Would you mind stop smoking?
タバコ吸うの、やめてくださいますか?

吸うのをやめる場合:    No (I wouldn't mind) はい、(やめます)
吸うのをやめたくない場合: Yes, (I would mind) いいえ(やめません) 

だああー。わっけわかりません。これは質問文の訳し方に問題、というかポイントがあるんです。

まっとうな通訳者であれば、Would you mind stop smoking?と誰かが質問(というよりはお願いですね)をした場合「タバコ吸うの、やめてくださいますか?」のような訳し方をします。それが一番自然な日本語なので。

しかし、この英文、直訳すると「たばこを吸うことを止めてくださいといったら、あなたは迷惑だと感じますか」となります。つまりそれに対して

Yesと答えた場合は、はい、迷惑だと思います。(だからやめねーよ)
Noと答えた場合は、いいえ、全然迷惑じゃありませんよ。(当然、やめます)

ということになるわけです。

Can you stop smoking? あるいは、Can't you stop smoking と Yes / Noの方向が逆になります。
質問の仕方によってYes / Noの内容が入れ替わる、英語では稀なケースと言えるのかも。

Would you mind XXX という言い方は、丁寧なお願いの仕方として、よく使われる表現すので覚えておきましょう。

もっと大切なのはこういう風に誰かにお願いをされたときに、「いいですよ」のつもりで間違えてもYesと答えないこと!

てめぇ、迷惑なんだよ!

という答えになっちゃいます。


たかだか「はい・いいえ」をYes Noの関係を説明するだけで、えらいこと長くなってしまいました。

いやー、本とに、英語と日本語の関係って一筋縄ではいきません。

・・・あ、誰ですか?

「お前が勝手に話をややこしくしとるだけだろーが」   とか言ってるのは・・・。

とにかく、Negative Questionや、その他、Would you mind?みたいなのが絡んでくると、どうやったって、Yes / No とはい・いいえの関係はとかくややこしいものとなります。

特に、ケース3やケース4のような込み入ったケースでは、質問に答える際に、Yes Noだけで答えるのではなく、Yes I do, の'I do'の部分をきちんとはっきりと言うことが誤解を防ぐことにつながるのではないかと思います。ある程度経験をつんだ通訳者であれば、努めてこうしているのではないかと。Yes, I do smoke, No, I don't smoke、はい、(タバコを)吸います、はい、吸いません、といった具合にですね。

大体ですね、ネイティブだって、「ありゃ、この場合はyes だったって?noだったっけ?」ってなることだってあるわけですよ。そういう紛らわしい場合は彼らもYES, NOだけで答えるのではなく、Yes, I will come, No, that is not possibleなどのようにきちんと答えていることが多いようです。

ちなみに余談ですが、英語・日本語以外ではこの辺のYes Noの仕組みってどうなってるのか興味あるなあ。誰か知っている方いらしたら教えてくださいませ。

この前までお仕事で東南アジア(フィリピンなど)の方々とごいっしょすることが多かったのですが、どうやら、彼らの母国語ではYes/Noは日本型の相対的な仕組みになっているようで、英語でしゃべっていても、Yes, I don't, No I do的な答えが多かったような気がしますー。

 


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X-trailer

私も最初の頃は良く間違っていたので、Yes/No で止めずに、残りの部分(これの方が大事)をちゃんと言うようにしたら、徐々に慣れて来たように思います。っていうか、Yes/No 言わないで、残りだけ言う方が混乱しないかも。

ちなみに、ロシア人の方に聞くとロシア語では、日本語と同じYes/Noシステムらしいです。
by X-trailer (2005-06-09 14:25) 

Sumi

ほぉぉぉ!!
混乱してきたので、もう一度読むことにします。
by Sumi (2005-06-10 14:55) 

Sumi

面白かったです。なるほど。なるほどー。
でも、油断すると忘れちゃいそうな法則なので、これは体に覚えこませないといけないかんじします。
by Sumi (2005-06-10 15:01) 

たけぼす

そういえば、英会話の先生がいつも
「ちゃんとYes,I doまで言え」って言ってたっけ。

Haven't you quit smoking?「タバコ吸うのやめたんじゃなかったっけ?」
は、こんがらがったw
You haven't quit smoking, have you?「タバコ吸うのやめてないよね?」
だったら、いつもどおり逆転するのかな。
by たけぼす (2005-06-11 10:07) 

しらたまこ

イエス/ノーの逆転現象
これもなかなか面倒くさいんですよね~
勉強になりましま
by しらたまこ (2005-06-14 21:13) 

丸尾 一平

皆様、とてーも遅いレスポンスで恐縮です。コメントありがとうございました!ってコメントいただいた皆さんにこの返事が読んでもらえるのでしょうか・・・(汗) 

X-Trailer さん、そう、慣れるまでが大変なんですよねえ。自分も紛らわしいケースや、とても大切なポイントの場合、yes / no 以下を強調するようにしてます。ロシア語は、日本と同じ、「相対」方式ですかー。以外です。ヨーロッパ系の言語はすべからく皆、英語式なのかなあ、などと思ってましたので。

Sumiさん、習うより慣れろ、なのかもしれませんねえ。バレエの調子はいかがですかー?

たけぼすさん、そう大体英語の先生ってYES・NO以下を略すなっていいますよねえー。英語習ってらしたんですね。 一つ紛らわしいのは英訳・日本語訳を行うとき、場合によっては、つまりそのほうがナチュラルであれば、必ずしもイエス・ノーを逆にして質問を訳してしまうことがあるので・・・。そうするとこんがらかりますねー。

しらたまこさん、面倒くさいです。ずっと通訳の仕事してたら、最近やっと慣れてきましたが・・・(苦笑)
by 丸尾 一平 (2005-06-29 01:56) 

suzu

解っていてもとっさに正しく答えられない・・・
ていうか not が入っていたか入っていなかったか聞き取れないので。
not をばらすか、違う表現で相手の質問を反復して、
確認してから答える私です。
アジアの人だと特にわからなーい。
表情から読み取るほうが多いかなあ!!まだまだだなあ!!
by suzu (2005-07-30 21:27) 

丸尾 一平

お!Suzuさんご来場ありがとうございます!

アジアの方の発音は聞き取りづらいことが多いですよね。
自分も手を焼くことが多いです。

表情から読みとる。これも大事だと思いますよー(笑)
by 丸尾 一平 (2005-08-01 13:05) 

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